林道踏査の記録
林道をアドベンチャーする
これは言わば「冒険の書」。
アドベンチャーというカテゴリーの大型バイクであるBMW F850GS。
本国ドイツ人に比べて平均的に小さいであろう日本人、その平均よりもまた一回り小さい自身の身の丈を顧みないチョイスで私はこのマシンを選んでしまった。
憧れを満たすスタイルとパワーを手に入れたのと引き換えにしたものは小さくない。・・・何気ない林道行きがまさに非日常のアドベンチャーと化してしまったのであった。
ローシート仕様にも関わらず足がちゃんと付かないのに坂道で止まらなければならない、マッスルがないのに200kgを超える車体をコントロールしなければならない、さらには、無茶して200万くらいのフルローンを組んだのにバイクが重力に逆らわず寝そべってしまい起こせないけど山で一人で半べそかいていてはいけない、・・・これは、そういったシチュエーション的なリスクと戦い続ける旅路の記録。
まあ・・・250オフなら軽いけどね。それはそれでやっぱ足着かないから。もう足なんてどうでもいいよ。こんなものは飾りです、偉い人にはそれがわからんのですと、誰かも言っていたし。
各林道の詳細は、世に様々ある林道ブログなどで解説されているだろうからあまり述べない。ここでは自分の記念碑的に、F850GSで走破した際の感想など留めておくので、もしオフロードライディングのスキルを持たず大型アドベンチャーでの林道走行に二の足を踏んでる人がいれば参考になるかも知れない。
すでにクリアした林道
御荷鉾スーパー林道(群馬県)
言わずと知れた、埼玉に近いあたりの群馬を横断するフラット林道。
セパハンでも走れる(走ったことがある)。また、トライアンフなどのスクランブラーも頻繁に見かける。当然、F850GSでならば快適に走れる。
尾根道であり、アップダウンがほとんど無い。そのため眺望が良いのに加えて、慣れないオフロードで怖い要素である激坂昇降がないので、どんなバイクでもマイペースで走れるのが素晴らしい。
山の神展望台では銀竜草も生えていたりするし、浅間山なども望める眺望も素晴らしい。また、人気の林道なのでいつも誰かいるので、何となく安心感もある。
確か10kmか15kmくらいのダート。前後の歩道林道も、眺望の良いところが多くて楽しい。ただし長い距離にわたり飯屋も自販機もないので、弁当水筒持参が大事。逆に言えば注意すべきはそれくらい。
2019年の台風以来、入り口にたどり着くのに一工夫必要。西側の八倉峠から行くのでなければ、ぐっと東側からスーパー林道に入らないといけない。自分は基本的に法久から入っている。
クリスタルライン(山梨あたり)
山梨と長野を主に走る、60km超の林道。
クリスタルライン自体は舗装路だが、舗装路という概念を再考したくなるような道なのでここに挙げておく。
序盤、乙女湖までのわりと整備されたワインディング、そこから先の岩山を縫うような峠道、それから長野側の徐々にひらけて草ソテツが目立つ明るい林道から瑞牆湖へ、さらに増冨ラジウム近辺のティモテゾーンへと至る景色の変化が楽しい。
同じ日本の森・林でもずいぶんといろいろな景観があることが感じられる。
なお、瑞牆湖にはラジウム星人というゆるキャラ?がいるとかの情報がそこらの凡庸なドライブガイドには紹介されていたりするだろうが、瑞牆湖を象徴するキャラクターは、「みずもちゃん」であることを強調しておく。
石神沢線(埼玉県)
秩父から群馬方面を目指すのに通る必要のある林道。いや、必要はないかも知れないが。
3kmほどだが、ほどよく荒れているのでほどよく走りごたえがある。
しかも、皆野あたりから入って行って土坂峠の方に抜けられるので、そのまま群馬に降りてスーパー林道につないだり出来る。秩父に戻っても悪くないし。
走りごたえがあるというのは、ロード9割のタイヤでGSで走ると、わりとコントロールがままならないということ。きつめの上り坂では後輪がスライドすることもしばしば。まあ、大型アドベンチャー定番の電子制御が何とかしてくれるので、膝だけしっかり締めてれば何とかなる感。
横尾山林道(長野県だったかと)
クリスタルラインとの組み合わせで走れる。山梨から長野に向かっていって、だいぶ行ってもうすぐ終わりかなと思う頃にあるT字路を右に行けば横尾山林道。
ストリートバイク(XSR700)でも走破できることは確認できている。
松平林道
- 長野。瑞牆山がまじかに見えて、爽やかでいい感じ。わりと整ったダート。
この右手に瑞牆山が見えて綺麗だった(なら撮っとけと・・・) |
金ヶ岳林道
- 山梨。盆地の向こうの八ヶ岳の眺めがよい。全編フラットダート。普通のクルマもドライブしているレベル。
- 西側の方で盆地に向かってひらいている区間があり、そこからの景色が良い。
林道東御荷鉾線
- 御荷鉾スーパーよりは激しいので、オフロード感が堪能できる。
- とは言え、川上牧丘林道よりはガレてない。御荷鉾スーパーや西御荷鉾が尾根筋っぽいひらけた雰囲気なのに対し、谷っぽさがある山深い林道なので合わせて走ると変化が楽しい。
林道西御荷鉾線
- 御荷鉾スーパーよりも群馬らしさが出てる感じと、途中からなんとなく長野っぽさも出てくる変化が楽しい。
- 道は総じてフラット。
川上牧丘林道
- 今年(令和3年)には復旧するはずと勝手に期待。→した!!
- 前のバイク、Ninja250SLでは走破している。セパハンで!
- GSで行ってきました。
- 大弛峠付近の高所はガレてるので、わりとスリリング。
- だけど、F850GS+ANAKEE WILDではわりと楽に走れた。
途中まで走って撤退
秩父 御岳山線
- 2kmくらいは入れた?けどそこで封鎖していた。
- 復旧工事をしているのが見えたので、今年はいけると期待
まだ走破していないけど走りたいところ
群馬 栗原川林道
- というか廃道になった。登山道も巻き添えで、それでいいのだろうか・・・
中津川林道
- ここも今年こそは。
- 以前の長い閉鎖の後の開通時に、Ninja250SLでは走破した。その時に長いダートと良い景色には満足しつつも、セパハンでの長時間スタンディングは腰と首にかなり来て、アドベンチャーへの買い替えを決意したのだった。
茂来林道、信濃山林道
- 長野のほう。
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