クリスタルラインから絶景の林道に迷い込む

初秋に行けなかった分を取り返すかのごとく、2週連続でツーリングへ。

土曜の午後〜日曜の朝でキャンプ(ただし近場)というパターンとどちらにするか迷った結果、土曜の朝から目一杯走るというプランを選択。

・・・とは言え、その杜撰すぎるプランを決めたのが金曜の深夜だったので、ルートを考える手間を省くために「とりあえずクリスタルラインでも走るか」という発想での出発だった。




クリスタルラインからいつもの山を望む

楽に行きたかったので容赦なく首都高〜中央道で勝沼というルートでクリスタルラインの山梨側入り口にあたる牧丘の道の駅を目指した。が、7時半という凡庸な時間に出たこともあり、秋の行楽シーズンの久々の晴れの土日、GoToキャンペーンという錦の御旗でなんとなくコロナ警察にビビっていた人々も動き出したこともあるのか・・・・高速はひたすら混んでいた。

まきおかで、たまには食堂を使ってみようと蕎麦を注文。まあ、予想通りに完全に駅そばテイスト。それは期待通りでもあるので構わない。しかし、これで700円は正直高い・・・。いいところ580円だろうという気がするが・・・。



まあ、それでも、駅そば好きな俺としてはそれなりに。ご馳走様でした。

そして早速クリスタルラインへ。


もはやぶどうも終わり。今年はここらのシャインマスカットをふるさと納税でわりと食べたので、なんだか「俺のぶどう畑」という気がして感慨深い。勝手だけど。


おなじみの「姥の栃」で泉の水を汲んでいく。もしかしたらカップ麺を食うかも知れないし、食わないかも知れないし。いずれにしても、ここを通ったら汲んでいくのだ。泉の精霊が俺を待っているので。

乙女湖をさらっと通過してしばらく行き、公衆トイレの切り返し地点から本格的にクリスタルラインらしさが出てくる道へ入って間も無く。



まだ景色の全体は枯れ気味の緑だなと思っていたが、ふといっそ空々しいほどの真っ赤な樹が。この写真には色調補正は入れていないし、なかなか忠実に色を再現できている。本当に真っ赤だった。
いま調べたところだと、これはハウチワカエデだろうか?

しばらくクリスタルを走ると、工事中につき夏から来年まで木賊峠を通り抜けできないとのこと。えー・・・・・。

とりあえず黒森あたりの分岐まで進めたが、そこから木賊峠〜増富に抜ける方面はバリケードが仮設してあったので、おとなしく反対に進むことにした。

標識としては昇仙峡に向かうらしいが、わりと長いライダー人生で未だ行ったことないので、それはそれで楽しみ。

道は思ったよりずっと楽しい舗装林道的なくねくね道で、濡れた葉っぱであまりにセンシティブだったクリスタルラインの代わりに楽しめた。そうこうしているうちに、金櫻神社なるところに出会う。



えらい山奥にあるわけだが、なかなか立派。水晶玉が祀られているあたり、山梨ならではな気もする。


初代、左甚五郎作の昇竜だそうだ。ヤマトタケルノミコトが手ずから植えたとかなんとかの桜もあったりと、なかなか見応えのある神社であった。けど、もしかして団子くらい売ってるんじゃないかという期待は裏切られた。

さて、ここからどうしようという話で、昇仙峡に行くつもりだったけどそうするとそのまま甲府の方に行って中央道か・・・嫌だな。ということで、韮崎方面に出る方向で昇仙峡ラインを進む。

進んでいくうちに、「クリスタルライン」という矢印を見つけて反射的に右折で脇道に入った。

現在位置がよくわからなかったが、ともかくこのあたりからクリスタルラインに戻るなら、通行止めの先に出るのだろうという気がする。

しばらく行くと、観音峠がどうというような案内があるT字路に出た。すると今度は増富方面という案内があったので、まあそっちでいいだろと考えなしに左折。

いざ、クリスタルの向こう側へ!・・・行けるのか・・・?

ただ、誤算だったのは、曲がって間も無く道がダートになったこと。とは言え、俺には嬉しい誤算だ。が、ここまで触れていないが例によってXSR700のPくんが同行している。

インカムで、砂利道だが行けそうな感じがある感を伝えると、「このくらいなら行けますよ」という力強い答え。

無理すんなよーと返して、俺は走行モードを切り替えて進む。





なんだろう、しかし。今までに走ったことがないほどに快適な未舗装路。フラット林道と言われてるところでもそれなりに砂利が深かったりすることが多いものだが・・・ここは、砂利が細くて本当にフラットだ。そこらの駐車場より走りやすいのではないか。






あまりにフラットで、写真では舗装路と見まごう。

途中、開けたところも多く、林間も明るい。あまりに快適で写真もろくに取らずに進んでしまった。



不穏な雲を被っているのは八ヶ岳?ギザギザが見えないが・・・。


XSRのPくんも追いついてきた。なんかダートのコツが掴めてきたとのたまっていた。ま、テネレと同じエンジンだし海外じゃオフロード仕様が流行っているし、結構林道は行けるんじゃないの、そのバイク(←無責任な)。

途中に大きな橋があったり、ともかく快適なダートだった・・・。こんなところにこんな道があったなんて。帰ってから、BMWモトラッドのアプリに記録された走行ログと地図を見比べて確認したのだが、これは金ヶ岳林道だな。わりと有名?な超フラット・好展望なダートらしい。俺も走りながら、「今までこんなフラットな未舗装路を走ったことないぞ!」と何度も叫んでしまったくらい。

大型アドベンチャーにも安心のダートとしてオススメできるし、俺もぜひ、また来たいと思った。

増富ラジウムラインに抜けて、そこから瑞牆湖へ。ラジウム星人はどうでもいいから、みずもちゃんが健在かどうかちょっと気になったが、とりあえず日も短いので暮れる前に先を急いだ・・・森のラーメン屋へ!

ところが、森のラーメン高須は、今年は休業との張り紙。無念。腹減ってきちゃってんだけど・・・。

ひとまず、クリスタルラインの最終部分に入って清里方面へ。



ススキの向こうに山も見えて、なかなか良い景色だった。けど、写真が下手だな俺は。山が写ってない・・・。

その後、中部横断道だっけ?どう考えても縦貫に思えるのだけどな。の無料区間で佐久の方へ抜け、R254に入って。下仁田を目指すことに。

いつもだとここで県道44号で峠に入るのだが、夕方になって八ヶ岳の方から暗雲が流れてきて雨もパラついたりしていたので、そのまま国道を進む。

結局のところ飯も食ってなかった。ラーメンは持ってきているが、震えが来るほど寒い。GSのコンソールは下がっても9度程度なのだが、風が冷たいのとしんどい。インフィニアムのジャケットは風は通さないもののペラペラで、その下には長袖シャツ1枚なので、どうしても腕が特に冷える・・・。

ということで、何もない国道沿いにポツンと現れた中華料理店に立ち寄ることに。




秀山と看板が出ていた。

なんでこんなところに?という立地だが、普通に中華レストランで、味も普通に美味い。店内はむしろ広く清潔。

チャーシュー麺を食ったが、タンタン麺とか丼物も美味いのではと思った。が、何よりも、寒そうにしているライダーにわざわざストーブを点火してその前の席を案内してくれた心遣いが嬉しかった。

どうせここらはちょいちょい通るので、そのうちまた行ってみよう。


その後、やはり寒いので久々に温泉でも寄ろうと。荒船の湯というところが近いし、つい最近にホームページが開設されたくらいだからコロナ休業中ということもなかろうと向かったが・・・入り口には「25日グランドオープン!」と張り紙が。今日は24日・・・。

高速道路が大渋滞中でもあったので、そこから敢えてGoogleMap先生の言いなりになったりならなかったりで適当に進みつつ、群馬・埼玉県境の「かんなの湯」へ。

ここは温泉というより完全に健康ランドだったが、おかげで漫画を読んだりゆっくりして、ほどよく時間を潰せた。

あとは一気に帰ったが、時間も遅くなったおかげで高速はガラガラ。快適に帰ることができたので、23時過ぎに帰宅したが顔だけ洗ってビールを飲んで寝た。

早く帰って家でゆっくり飲むのもいいが、高速が混んでる時はやはり、敢えて遅く帰るに限るなあ。

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