御荷鉾スーパー林道と林道東御荷鉾線

なんと、夏以降の沈黙が嘘のように3週連続でのツーリング。



御荷鉾スーパー林道。今日はちゃんと早く着いて走りきるのと、東側から下仁田方面へはちゃんと抜けられるのかの確認するということがテーマだ。

妻子の視線がちょっと気になるが、受験勉強が忙しいこともありあまり気にしていない様子なので、寒くなる前に行けるだけ行っておこうかなと・・・。


さいたまからのアプローチはいつもの如く、東北道・圏央道で川島IC、R254で月輪から都幾川、グリーンラインの生きてるところをつないで秩父へと。

さくさく進むために今日は石神沢林道は通らず、久々にR299でそのまま志賀坂峠を超えた。Ninja250SLの時に何度も走ってちょっと飽きていた気がしたけど、久々に走るとそこそこ楽しい。前半の埼玉側は快走路だし、中後半はタイトなコーナーが続くけども、いかにも峠越えという感じが悪くない。

恐竜王国を超えた平原あたりでツーリングマップルに記載されている、沢沿いに北に入っていく七久保橋倉林道を探すがいつもの通り見つからないので林道境沢線で行く。


ずっと走って来たから、一服休んだところで、伐採された丸太がいい味で苔むしていた。


こういう苔とか茸とかがわりと好きだ。ナウシカとかラピュタとかもののけ姫とかのいい感じの宮崎アニメに出てきそうな、あるいは森の妖精が輪になって踊り隠れそうなファンタジー感が良い。

話は逸れるが、森でコスプレする人の気持ちってこういうのなのかなとちょっと思ったりする。俺はしないけど、ライダーの格好というのはある意味でソフトコスプレな気もしないでもない。少なくとも、バイクに乗らない時にはしないようなちょっとワイルドなファッションをだいたい皆んなしているし。革手袋にロングブーツってだけでも、バイク乗らない人が普段でやることはあまり無いでしょう。

そういう意味ではもうちょっと渋いジャケットとか着たい気もするが、ついつい寒くなって機能性優先で今年もスノボ用(←何年も行ってない)のジャケットを着てしまっているところがちょっと我ながらダサいな・・・。やっぱり何か買おうかなあ。





境沢線は、ダートはあるけどほんのわずか。だけど、最後の登りはちょっと急坂なので、オンロードバイクでは止めた方がいいかも知れない。

境沢線を抜けて七久保橋倉線に突き当たったら左で、八倉峠を目指せる。というか、やはりどう考えても位置関係がおかしいと思い、帰宅してからツーリングマップルとGoogleMapを見比べて、ツーリングマップルが間違ってるということに気づいた。

ともかく、


八倉峠を目指す。すれ違う車もない。ほどよく色づいた秋の山。気分がよい。


ときどき、こんな鮮やかな紅葉も。

テンションが上がり「まっかだなー、まっかだなー」と童謡をシャウトしながら走ってしまう。通常であればおっさんがこれでは気が触れていると思われるだろうが、山奥なので問題ない。これもバイクツーリングの醍醐味であろう。そうであろう?

ほどなく、何度目かの八倉峠。


相変わらずの良い眺めだが、腹も減って来ているので先に進む。今日はちゃんと昼間なので、オフ車やジムニーがちらほら。人がいるというのはある意味で安心感だが、俺は飯は一人で静かに食いたい派だ。

なので、写真だけ撮ったら、走行モードをエンデューロに切り替え、ABSをオフにし、さっそくスーパー林道へ。

しばらく晴れてたからか、路面も乾いていて走りやすく感じる。なんか慣れてきたかも知れんね!

確か、ちょっと行くとイイ感じの四阿が・・・と思ったが、先客がいたのでスルー。てなことが何箇所かあり、だいぶ管理棟に近づいたあたりで広いところを見つけてバイクを停めた。



そして、モンゴリアンでハングリアンなスタイルの昼食。
これ美味いけど、太麺なので外でお湯の温度が下がると、ちょっと麺がパリパリしてたりする。とか、辛過ぎる、とか。毎度食うたびに文句行ってるけど、つい買ってしまう。これじゃ、中本の思う壺だ。あの腕組みしている店主のドヤ顔が脳裏に浮かんでうざいが、悔しいことに、やはり、ちょっと寒い野外で食う蒙古タンメンはまた美味い。


ポットのコーヒーで一服して、出発。

走り出した直後に背後からオフ車が接近してきたので、ちょっと避けて先に行って貰った。俺はほぼほぼスタンディングでせっせと走っているのに、それより全然早いペースでシッティングのまま、車体を傾けて土埃を巻き上げ走り去っていく。
一瞬、「あー、なんだあのくらいやっても大丈夫なもんなんだな」と思ってアクセルを開けたが、よく考えたら(何も考えなくても)、俺のタイヤはオフっぽさはデザイン面で若干主張しているだけで限りなくロードタイヤなANAKEE IIIなのであった。あんなの真似したら谷に落ちるわ。

気を取り直して、マイペースでトコトコ、ガタガタと進む。徐行というほどのスローペースではない。というか、遅すぎるとやはり溝やら泥やらにハマりがちでかえって難しい気がする。が、そんなに飛ばすわけでもなく、そこそこ景色も眺めながらダートを楽しむ。

今日も、ヤマドリもいたしシカもいたし。セキレイが先導するように飛んで羽ばたくのをじっくり見えたり。そんな感じで。



管理棟は出てすぐだったから一瞬しか寄らなかったが、そらぞらしいほどの紅葉。オオモミジ?ヤマモミジ?

御荷鉾スーパー林道を東に抜けて、県道へ。左に出て少し進んだが、ふと、いやちょっと戻ると名無村林道とかいうのがあったのでは?と引き返す。

で、あったけど、通行止めにしてあって荒れ果ててる感じだったのでパス。もう少し行ってみたら塩沢峠に出られないのは知っているが、なんか東に行く道があったのでともかくそれを進んでみる。燃料がまだ多く、250kmも走れるので、まあどうとでも適当に走ればいいやと。

西御荷鉾のあたりの何か駐車場的なところに、鉾が。そしてまたこの見事に真っ赤なのは・・・何か品種が違いそうだが・・・。




さて、なんだか車もたまに走ってるし、スーパー林道帰りっぽいトレール車も走っていくし、よく見れば県道の標識もある。どうやらこの道、K71で首都圏に帰れるのは間違いないようだ。(←地図見ろよ)

なんて思いながら進むうちに、怪しげなT字路?に。

右に行くのが自然なようだが、左には・・・ダートがある。
通行止めとは書いてあるが、バリケードはスカスカ系。よく見れば、ここが林道東御荷鉾線らしい。

確か台風でダメになってたという話だったと思ったが、気になっていたところでもあるし、今日はスーパー林道を1回走っただけでちょっとダート成分が足りない気もしていたので、通行止め箇所までパトロールすることにした。



スーパー林道に比べると結構荒れている。

最初の部分はそうでもなかったが、下り勾配がきつくなる辺りからは結構、拳より大きい石がゴロゴロしていたり、枕くらいの石が埋まってたりもするパターン。

落ち葉も多く、路面を埋め尽くしているようなところもあるので、まあ最近はそんなに車が入ってないんだろうと。通行止めだし、そりゃそうか。

とりあえずニーグリップをしっかりしつつ、スピードを出さずにしかし失速しないように・・・。なるべく遠くまで見て、路面がまともな点をつなぐ線を突っ切っていくような具合が良いようだ・・・。と、脳内で「見えた!隙の糸!」と炭治郎が叫んだ気がして、今度は「つーよーくー!なー・・・れーるー!理由を・・・しーったー」と、流行の歌を歌いながら進むも、緊張で息絶え絶えなのであった。

洗堀も成長しつつある感じで、「これちゃんと戻れるのかな」というドキドキ感がアドベンチャーでした。

行きはヨイヨイ帰りは怖い、てなことにはならねえよな・・・と、路面状況が悪化してそうに見えたところでは降りて先の様子を見てから進んだり。とりわけ停めてしまった場合の車体がはっきり言って重いので、慎重に。




ほどなく、今度は進んじゃいけない感じの通行止め。

まあ、来れるとこまで来たということで納得して帰ることにしました。

けど、意外なことに工事の音がしていて、写真でもわかる通り結構、作業が進んでいる模様。看板からすると、来年の夏くらいには復旧するっぽいことが書いてあった気がする。

これは嬉しい。

この林道にすごい思い入れがあるわけじゃないけど、せっかくロード快適のF750GSと迷ってオフロード重視のF850GSをチョイスしたのに、近郊の林道はみんな通行止めだったり下手すると廃道とか復旧未定とかで、なんだかなあと思っていたので。

明けない夜はない!的な感じが見えたというか。


アクセルターンでも決めて戻ればいいのだが、できないのでギコギコUターンして、来た道を戻る。一度見ている道だし、溝やでかい石さえ交わせば、登りは思うほど大変ではなかった。

あとは舗装林道なので、2割ほど減らしていたタイヤ空気圧を戻す。




ネットでいろいろ調べて買った、TOPEAKのロードモーフ。これで100回ポンピングすれば、お釣りがくるくらいは空気が入った。

下仁田に抜けるはずだったのだが神流湖に出てきてしまったから、そのまま土坂峠で秩父へ戻る。で、また白石峠から都幾川、R254で川島ICと。

結局、予定より高速代がかからなくなってしまったということと、帰りが遅くなり晩飯を作る約束が怪しくなってきたので、蓮田の巨大SAパサールで妻子に電話し、折詰寿司やらヒレカツサンドやら購入。

ウーバーイーツにでもなった気分で帰宅し、のんびりと飯を食った。

パサールの食物は、結構美味いからこういう手もありかな。ちょっと高めな気がするけど・・・。


今年も残り少なくなりつつあるけど、峠の路面が凍結しないうちにあと何度かは林道を走りに行きたいなあ。

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