御荷鉾スーパー林道と名無村林道
GSで走るダートは楽しい。
ダートが走りたい。やはりF850GSはオフロードバイクなので。ダートが・・・しかしそこそこフラットなダートが走りたい。
そう思い、御荷鉾スーパー林道に行くことにした。事前にネット検索するとどうやら数日前に冬季通行止めも解除されたらしいし。
都幾川から秩父を目指すが、そろそろ白石峠も通れるだろうと勝手に思い、そっちへ向かう。が、ふと気になって、剣ヶ峰七重線へ。
この直線的な木立。ザ・日本の林道というイメージ。
この林道は、GSで最初にチャレンジしたダートであり、立ちゴケして起こせず半べそをかいて友人Pくんに助けを求めて電話した林道でもある。
昨日ネットで検索したどこかの営林署か役所かのサイトでは、この道は「通行可能」となっていた。入り口に通行止めの看板はあったがバリケードはなかったので、おそらく、抜けた後の定峰とかが通行止めだと言いたいのだろうと。
ならばリベンジを!
と思ったのだけど。
やっぱりダメだった。
なお、念のため言っとくが、この場所までバイクで行ったわけではない。途中からは歩いていったのだ。様子が見たかったので。
ま、行けないものは行けないしということでUターン(降りて押し引きで)して、白石峠へ。
でも、結局抜けてはいないが、無事に戻ってきたのでなんとなくクリアした気分。
白石峠を抜けて定峰峠へ向かう。ここもちょっと前まで「通行止め」だったのが「通行注意」になっていたから、秩父に抜けられると思ったのだが・・・それは出来ず、東秩父方面に抜けることになった。
モーモーランドのあたりの、素晴らしい眺めの峠を抜けて、秩父・皆野へ。
・・・そう言えば例年はここで「天空のポピー」の祭りなんかしてたと思うが、今年もやはり無いのだろう。寂しいことだ。
皆野から、秩父華厳の滝を目指す。
その裏側を抜けて、林道白峯奈良尾線を目指す。
例によって道を間違えて行き止まりに辿り着いたりしつつ・・・。
結論から言えば、俺は完全に地図を読み間違えていて、上記が入り口だったのだが・・・。
気づいた時にはだいぶ進んでたということもあり、今回はおあずけとなった。
森林管理センター、とかそんな感じの名前の施設。公園ぽいけど、誰もいない。管理者も客も。トイレは綺麗で紙も整っていたので、朝から気になっていた用を足し、すっきりと先に進む。
少し進むと、展望の開けたところで眼下に降るダートが。
なんかイメージと違うけど、これが城峯奈良尾線かな?と。
なんか道も開けてるし・・・ |
(本当は前述の通り完全に間違ってるので関係ない謎林道なのだが)明るい雰囲気でもあるので大丈夫と思い下っていった。
だが、しばらく下ったところで、木立の中で道が判然としなくなってしまう。行き止まりなのか?
釈然としないが、いずれにせよこれ以上はうかつに進めそうにない。草ぼうぼうの足場もちょっと柔らかくて不安定だし、ひとまずまだ転回できそうなここでUターンしよう。
なんとか回れそうだったので、乗ったままハンドルを思いきり切って発進したら、軽やかに後輪が空転。空転しながらも横にスライドしていく。まずいと思ったが、すでに車体が傾いている。ここでアクセルを戻したら負けだ!絶対にまた立ちゴケる!と思い、そのまま進んだ。
と、結果、林道の袋小路で軽快にアクセルターンを決めることが出来たのであった。出来たというか、わざとじゃないのだけど。コケそうになったのを回避した結果に過ぎず・・・。
でも、「おお!なんか決まった!」という感覚と、偶然であれ、「上手くやりさえすれば俺の体格でもこのGSでアクセルターンとか出来るんだな!」という実感が嬉しくて、やけにテンションが上がる。わっしょい!
さて、結局、神流湖の南岸に出て、そこからR254へ。しばらく行って法久からスーパー林道へ。西へ走り、御荷鉾のダート区間を目指す。
で、そろそろ着くとこでまた、ふっと気になり反射的に別の林道の入り口に佇んでいた。
前に御荷鉾に来た時は、こんなところはGSでは・・・しかもファッションアドベンチャー的な溝少なめタイヤであるANAKEE IIIでは、難しいだろうとパスしたのだが。
入り口は、わりとフラット。
名無村林道(西端、起点) |
この調子がずっと続くわけではないということは、ネットで見て知っている。だが、少なくとも放置され荒れ果ててという雰囲気ではない。
さきほどのアクセルターンで錯覚にも似た(というより錯覚そのものの)自信を俺は得ていた。イケる。今日の俺ならば、このくらいのダートは問題ない。
この林道、結論から言えば、最初と最後の数百mはとてもフラット。それ以外は、ちょっとフラットとは言えない。
御荷鉾森林公園側(西側)から入ると下っていく形なので、とりあえず前輪に変なブレーキをかけずとことこ行けばさしあたり問題はなかった。
急勾配で切り返すつづら折れのヘアピンカーブは、スタンディングでトコトコ降る。
RシリーズのGSに比べれば若干軽いとは言え、200kgを軽く超える重量級の車体。そして、日本人はどうせGSでダートなんて走らんのでしょ?と言わんばかりのANAKEE III。短身虚弱の俺。ダートで「止まる」ということが命取りになりがちな条件がこれでもかというほどに揃っているわけだが、まあ、下りはコツコツ行けばなんとでもなるのだ。
やがて、無事に県道に出た。
途中でもうちょっと写真が欲しかった気もするが、なにせ止まるというのが難しいので・・・。
思いつきで来たのでここがどこだかわからず、 Google Mapで現在位置を確認。すると、左に登ってけばもとの御荷鉾の方に戻れるらしい・・・が。
せっかくなので、ここでUターンしてもう一度走っておこう。
今度は登り。登りは、バイクが勝手に進んで行ったり、フロント荷重でずるっと行く怖さはないのだが、代わりに登れなくなって立ち往生する心配がある。
100馬力近くはあるエンジンのパワーは申し分ないので多少の坂で力不足にはならないが、いかんせんタイヤに溝がろくに彫られていないので。
曲がる性能も低いのでオーバースピードには注意だが、適度に勢いをつけて、登っていく。上り坂でバイクの前に乗りたくなるが、後輪に荷重をかけるように意識してせっせと。
下りよりだいぶ厄介に感じたが、アクセルを開ける方向で走るので、登りの方が楽しかった気がする。
で、無事に起点まで戻って来ました。
やっぱりこういう林道を完走すると、達成感というものはあるなあ。
でも、むしろ今日はより一層、早いところもうちょっとダートに強いタイヤに変えたいなという気持ちが強くなった。このタイヤでもそれなりに楽しかったからこそ、もっと安心して走れるタイヤならもっと楽しいのだろうなと。
起点から県道に戻ってすぐに御荷鉾スーパー林道のダート入り口。
山の神の丘は今日はパスして、ひとまず管理事務所のところへ。
ここは何度来ても、ファンタジー感溢れる良い林道だ。
冬季閉鎖が開けて最初の週末だからか、いつも以上にライダーは多かった。
スクランブラーのようなバイクなど、必ずしもオフロード車じゃない人もいて感心した。まあ、俺も最初にここ走った時はセパハンのNinja250SLだったけども。
御荷鉾はまだ新緑というには少し早い感じで、よく見れば芽吹いていたりするけど、まだ全体には枯れ枝色の木々だった。
それでも、この日は初夏を思わせる日差し。ダートを頑張って走ってると暑いと思うくらい。
喉も乾いたし腹も減ったし。ということで、空いている四阿があったのでそこで昼食にする。
なんでいつもこれを買ってしまうんだろう?と自分でも思うが。たぶん、セブンイレブンで売っていて「他のスーパーでならもっと安く売ってるということがない」カップラーメンだからだろう。
けど、屋外で食うとこの辛い太麺がなんとも美味いのもまた事実。
ちなみに水は、白石峠の
岩清水(要煮沸)だ。
その後、八丁峠に抜けて、
あとは下仁田方面に抜けて、途中、南牧の道の駅に寄り、タイヤの空気を入れたりしつつ、
かつて学生の頃、ツーリングの締めはダイドーのカプチーノと決めていた。シナモンの香りが1日走って最後、首都圏の市街地を走る前の緊張感を解してくれるような気がして、ルーチンにしていたのだ。
が、いつの間にか売らなくなっていたので寂しおく思っていたら、タリーズなどと看板を変えて存在していたとは。
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