初夏の南会津キャンプツーリング(で、大変な目にあった)

キャンプツーリングに行きたい、そう思った。
ゴールデンウイークには入ったが、家にいるとついリモートワークで働いてしまう。キャンプに行ってしまえばさすがに仕事は出来ない。仕事が山積みだからこそ、そういうリフレッシュが必要だ。

ということで、どこに行くかが問題になったのだが、いろいろ考えて選んだのが南会津。せっかくなので先ごろ始まった二輪車定率割引の対象になる100kmをさいたまから走ってちょっと遠目のところがいいなと言うのと、一応、福島まで行けば東北なので。なんか遠くまで旅してる感が味わえるかななんて。

芽吹きの南会津

実際、新緑というにはまだ早い芽吹きの樹々と残雪の残る会津の林道はすごく綺麗で、テンションも上がりまくっていた。この写真を撮った時には。この後に恐ろしい事態に陥るとも知らずに・・・。


話を戻して朝は、キャンプツーリングと言えばの友人、XSRのP君と羽生PAで待ち合わせた。が、お互いに寝坊したので予定を30分ほど遅らせて向かう道すがら、高速道路上で合流を果たしたので、渋滞する前にと一気に大谷SAまで走る。こういう時、インカムは確かに便利だ。

渋滞し始める高速をなんとか逃げ切って西那須野塩原で降り、そこからはR400で塩原へ。塩原は昔、箒川で釣りをするためにしょっちゅう来ていたけど、新しいトンネルができて随分とアクセスが楽になった気がする。車がわりと多いのは相変わらずだが、道がまっすぐになったのでやたら遅い車でひっかかるストレスは減った。空いてるなら旧道の方が楽しいだろうが、今日は通り過ぎるだけなので真っ直ぐトンネルは助かる。

塩原の先でR121で北上し、南会津へ。連休で混みそうなので、少し早めの昼食を良さげな蕎麦屋でとることにした。


手打ちのおいしい蕎麦

ぽつんと佇む姿がよい「おり田」。地元の常連ぽい老夫婦と相席になったが、コロナ云々があるので旦那さんに席を詰めて貰うやりとりがあって、まあ・・・俺は愛想がないので、ちょっと変な空気になっちゃったかなと心配したのだが・・・。

同じ山菜天ぷらを頼み、待つ間にあちらから、俺のツーリングマップルをちょっと見せて欲しいと話しかけて来られて、なんだかほっとした。小さい地図だからどんなものだろうと思ったそうで・・・。まあ、話すきっかけ程度なのかもしれないけど、おかげで蕎麦もよい気持ちで食べられて、良かった良かった。

さて、腹ごしらえも出来たところで、進むのは「モーレンの湧水」。水さえ確保できれば野宿も可能になるので、良い水を汲んでおくのが俺のスタイルである。

ということで、国道から山道に入り、しばらく進むとなんとも雄大な景色。


七ヶ岳林道起点


ということは、あのこんもりしてるのが七ヶ岳か?山頂にも雪がないから峠越えもたいして問題ないだろう!・・・というのは盛大な勘違いでした。だいたい今、Googleマップを地形モードで見るとあれは全然、七ヶ岳ではないね・・・。


標柱もあった。


しばらく進むと、モーレンの湧水。


汲みやすいように塩ビ管が組まれている。ポリタンク数個をいっぺんに汲めるのだろう。


モーレンの湧水

とても冷たくて美味い水を手に入れた。どう美味いか訊かれても困るけど。その後、キャンプ中にこの水でコーヒーを何杯も飲んだが、それは実に美味かったのは間違いない。

モーレンの湧水の後、少し進んだところで、KTMとGSだったか、二人連れのライダーが休憩していて、会釈して通過。

その後、「喜三郎小屋」というボロボロの家?があるところのT字路からいよいよダートが始まる。このダートこそ、今日、会津まで来たツーリングのメインディッシュと考えていたものだ。入り口で写真を撮っていたら、さきほどの二人連れが先に七ヶ岳林道に入って行った。まあ、俺はXSRのPくんとゆっくり行くので先に行って貰った方がどのみち良い。


なるほど、フラットダートな七ヶ岳林道

フラットで走りやすく、景色も綺麗だ。思ったほど初夏という感じじゃないのはさすがに南の端とはいえども東北の山だななんて。



5月というのに残雪も

しばらく行くと、路肩には結構な量の残雪もある。「なんか雪のところを走りに来たような気分だなw」なんて話しつつ。おっさん二人、キャッキャとはしゃいで写真など撮っていた。


あれ?


で、しばらく進むとちょっと様子がおかしい。

・・・道が・・・完全に雪に覆われているではないか!?
だいぶ悩んだが・・・タイヤの後があって、そこは地面が見えていて、さほど深い雪じゃないし、アイスバーンでもない。で、さっきのビッグオフ二人連れがこれ進んでったってことだよな?タイヤのパターンも、俺と同じアナキーワイルドに見えるし・・・。


なら、行ってみるか!


ハンドルが自由に切れなくておっかなびっくりだったが、深い轍で足つきは良くなっているので二輪二足で進み、わりと危なげなくこの積雪ゾーンを突破できた。

すげえ、雪積もってる林道でも進める!と、この無駄な達成感が大きな間違いの始まりだった。

さらにしばらく進むと・・・


今度は崖がちょっと怖い


ぬかるんではいるが、歩いてみたら思いの外、泥はネチョネチョではなかった。ここにもタイヤの後があり、雪の縁には踏み跡があった。・・・なるほど、こうして左足を付きながらそろそろ行けば、谷川に落ちるような心配もなさそうだ。




無事にクリア!


ちょっと谷が近いので緊張したが、まあ、実際には見た目ほどグリップも悪くなかった。でも、最初の雪ゾーンでは深い轍を、続いて谷際のルートを制覇し、達成感はマックス。


芽吹き始めた深い山が美しい


P君とは、それこそいい年したおっさんらしくもなく興奮気味に「なんだかすげえところに来ちまったな!w」「前の二人がいなかったら絶対ここまで来てないよ」なんて話して盛り上がっていた。

そう、基本的に大したスキルがない上にビッグオフとネオクラという我々は、林道に「アタック」など本来しない。でも、すぐ先にビッグオフの二人連れがいるのだから大丈夫なのだろうという安心感と、少しずつ難易度が上がっていく状況をクリアできている興奮で、すっかり舞い上がっていたのだ。


さて。

この後はしばらく写真がない。とてもじゃないが、呑気に写真など撮っている余裕もなかったのだ。

まず、少し進んだところで、また道の山側大半が雪に覆われた箇所に出た。そして、数10m進むと今度は完全に道が雪に埋もれていた。おそらく、深さは深いところで1m弱くらいだろうか・・・。

だが、ここでも前走者の轍は続いていた。「マジか・・・」と思いつつも、まあ、二人いて、二人とも同じルートを綺麗に走って抜けてるようだし、意外に簡単に抜けられるってことだろうな。

ということで、まずは俺がGSで進む。雪のない谷側は先ほどより下り勾配がきつく、ぬかるんでいた。この時点で、GSの巨体を押して戻ることは出来ないし、もはやUターンする場所もないことに今更気づく。

とはいえ、その後の雪の轍を抜ければいいこと・・・・と突っ込んだが・・・こんどは先ほどと違って雪が深く、最初に雪の「上」に登らなければいけない。そこで・・・完全にスタックした。

後輪が空転して気づけば、GSはアンダーガードで完全に雪の上に乗ってタイヤは路面を掴んでいなかった。降りて・・・・降りても不思議とバイクが倒れないのだが・・・あれこれ様子を見る。

スタックしてリヤタイヤが雪を掘り、半分くらいは埋まってしまっていた。そしてそのせいでアンダーガードを中心に250kg近い重量で雪を圧縮してしまい、ザクザクの雪だったものはあっというまにガチガチの氷と化していた。その上にお腹を乗せて、タイヤもつっかえてしまっているのだから、氷にぴったり嵌めてしまったような状態で、アクセルを回そうが押そうがもうどうにも動かない。

・・・大変なことになった。

なんとか向きを変えて戻るとかも考えたが、ぬかるんだ谷際を登れる自信もない。それを試して谷に落ちるというのだけは絶対にやってはならない。だとすれば、なんとか向こうへ突破するしかない。

バイクの腹の下の氷をどかすために、石を拾ってきて横から雪を掘っていく。結構な時間頑張って、こりゃあ明日までかかるかもな、キャンプ道具はあるから寝れるけど・・・なんて強がりを言いつつも、せっせと片側の雪をどかし、バイクの下の氷を横から砕いて取り除いた。冷たくかじかんでいたせいで気づかなかったが、ふと見ればエンジンの下に突っ込んだ際に手の甲は火傷しているわ、手のひらの数カ所はシャベル代わりの石の角で破けてえぐれてるわ、爪の横からは血が出てるわと・・・・なんで俺のお手てはこんな可哀想な羽目になってるのかと情けなくもなってくるが、ともかく手を動かさなければ仕方ない。革のグラブをはめてせっせと氷を掘り、バイクが前後に動くスペースをなんとか作った。

その状態でアクセルを回したらまた穴を掘ってしまったので、P君と二人で押してみる。が、半ば嵌った後輪のこの車体を数10cmとは言え高い位置に押し上げるというのは我々の貧弱な体力では無理で・・・やむなく、どうせフロントは轍に嵌っているのでと二人で後ろから押してみた。

するとようやくスタックしていた位置から脱出できたが、フロントを誰も支えていないので、雪の上に投げ出すようにGSを放り投げるのが精一杯だった。

ここまでで、俺もP君もかなり体力を使ってしまい、喉もカラカラにになっていた。いったん水を飲んで休憩する。・・・まさかモーレンの湧水にこんな場面でお世話になるとは・・・・。

とりあえず、少しは状況は変わった。おそらく好転したのだと思いたい。とりあえず、かれこれ3時間近くバイクを押したり雪を掘ったりし続けていたので、タバコに火をつけて考えることにした。

・・・本当に大変なことになった。このあとはどうしよう?

どうもこうも、ここから下り坂だから、雪の上を引きずってでも向こうに持ってくしかないだろう。でも、その後にまた雪があったら?たぶんあるんだろうな。そうなれば、変に突撃して雪の真ん中にGSを刺しておくわけにはいかないので、路肩にでも止めて雪が溶けたら取りに来るしかないか。1ヶ月くらいすりゃ融けるだろうけど・・・その時にはGSはどうなってんだろう?苔生えるくらいならまだいいが・・・。

とにかく、絶対にあってはいけないのは崖から落ちて怪我をしたりすることだ。逆に言えば、GSに乗って帰るということはその前に諦めなければいけない。でも、もしこんな理由で置いて変えれば、妻は二度と林道ツーリングなんか許してくれないだろうなあ・・・ああ・・・。

その時ふと気づくと、自分たちの来た方向からエンジン音とともにオフロード装備のライダーが現れたのが見えた。それも一人ではなく数台のグループだ。この雪を見て、進むかどうか相談を始めた様子・・・。

俺は即座に決断し、Pくんに告げた。「頭を下げてこよう。それしかない。」

自分という人間は社交的ではないし、人当たりも良くはないと思う。状況説明もなんだか持ってまわった感じになってしまった気がする。だが、その会津ナンバーの地元オフローダー集団のリーダーは、意図を汲んでくれて「わかった、押してやるよ」と。

倒れているバイクに近づいて、それがGSだとわかるとちょっと驚かれたが、こうなるとむしろ俺は恥ずかしかった。わざわざ重たいバイクでこんなところに入り込んで二進も三進も行かなくなってるアホは私です、と言ってるようなものだからだ・・・。

その後、XSRのP君には戻って貰うことにして、俺はどうにも戻れないから、とりあえずエスケープルートになる富貴沢林道まで進むことに。

だが、案の定というか、その後にもなんども雪が道を塞いでいて、結局一人ではどうにも出来ない状況だった・・・のだが、地元ライダーの皆さんが一緒に行って、越え方をアドバイスしてくたり押してくれたり、結局、街に降りるまで案内してくれたのだった。

・・・4人くらいいれば、GSでも押せるんだなあ、なんて変な納得もしたし、もしこれがちゃんと計画されたものだったらある意味楽しいのだろうと思ったが、俺としては身の丈に合わないところに入り込んで他人に迷惑をかけてしまっている申し訳なさと有難さで半べそ状態なのであった。

ここまでして貰って、何かお礼にと言っても現金くらいしか持ってないのでどうしようと思い、何度か出そうと思ったのだがリーダー格の方が「まあ、いいから」とおっしゃるので結局、なんども頭を下げるだけで別れてしまったが・・・。

会津のオフローダーの皆さん、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたが、本当にありがとうございました。


・・・結局、自分たちの前に先行していたはずのビッグオフ二人はどうしたのだろうと思ったが・・・。帰ってからTwitterを検索していたら、この林道にCRFでやってきてちょっと雪の中を走ったというような人がいて、写真からするとその車体もANAKEE WILDを装着しているのい気づいた。もしかして、俺が前走者の轍と思っていたのは彼のもので、前走者の二人組はもっと手前の分岐から下山していたのではなかろうか。2台通ったにしては轍がいつも綺麗に1本で、よほどぴったり同じルート走ってんだななんて思っていたが・・・。そもそも、「ビッグオフ2台が先を行ってるから」という仮定自体が完全に俺の思い込みだったという可能性があるのかも知れない・・・・だとしたら、なんとも間抜け過ぎる・・・。

ともかく、

  1. ヒョロい男が二人いるくらいでは嵌ってしまったビッグオフをどうこうすることは出来ないので、変に安心してはいけない
  2. ともかく、自力で戻ることができる確証がない場所に1cmたりとも入り込んではいけない

という得難い教訓を得て、この日は気づけば陽も暮れかかっていたのであった。いや、常識なのだろうと思うけど。なんでこういうのいつも、痛い目みないとわからないのだろう俺は。



別ルートで引き返したP君と、道の駅にて再開。苦い経験となった・・・。


が。

バイク歴は16歳よりとかなり長く、その最初の時から林道ツーリングに憧れていた俺ではあるが、なぜか林道を走る仲間にも恵まれず、何度かオフロード車にも乗ってもロ結局ほぼロードしか走らずでこの歳になり。このF850GSで初めて積極的に林道ツーリングを楽しんでいるのだ。

今日のことは痛い教訓として、二度と同じ過ちを繰り返すまいと誓いつつ、雪が融けた頃にはこのあたりのアチコチの林道を走りに来たいなと思うのであった。

そうとなれば気持ちを切り替えて、今日のキャンプ地を探さなければいけない。さすがに今からダートに戻って野宿スポット探しとも行かないので、付近のキャンプ場いくつかに電話をかける。が、やはりゴールデンウイーク、どこも満杯とのこと。

最悪、そこらの河原で野宿だなと思いつつ、最後の砦、久川ふれあい広場キャンプ場を目指す。ここは公営だが管理人が常駐せず、ポストに利用料を入れて勝手に使うスタイルとのこと。混んではいるだろうが入れないことはないだろう。

到着してみれば、ほぼほぼ満車ではあったが、そこそこ変化に富んだフリーサイトにはまだ隙間があるではないか。自分たちのテントはそれぞれソロ用で小さいこともあり、わりと落ち着いた場所に居を構えることが出来た。

設営後、付近のスーパーに出向き、酒と肉を購入。温泉もあるが、・・・それは明日でいいや。腹減ったしもう飲みたいわ。

スーパーは小さいが一通りのものは揃えてあったので良かった。さすがにモッツァレラチーズとかは売ってなかったけど。


本日の掘り出し物


見切り品となっていた、地元会津産の馬刺。そして、酒はすばり「会津」。
馬刺しは美味かった。タレが関東ではニンニク醤油な気がするが、味噌なのもまた良かった。
会津は、売っていた中でも高い酒じゃない。というか安めだった気がする。しかし、俺は秩父でも武甲(武甲政宗じゃなくて武甲。スタンダードグレードの)が一番気に入ってるので、敢えて地元のテーブルワイン的なものをと選んだのだが、当りだった。けっして高級な味わいじゃないがすっと飲めてほの甘い、構えて飲む味じゃない、日常的な美味さ。

米を炊く際にシエラカップをメスティンの上に置いてぬる燗にして飲んだら、これがまたよく馬刺しと合う・・・。この日、一番の至福の瞬間だったかも知れない。





とか言いつつも、これはまあ普通に売ってた国産鶏もも肉のソテー。先に焼いておいたので、米を蒸らしている間に再度、軽く温めていただきます!

こういう場合につい牛肉でステーキとかしたくなるのだが、今日は敢えて牛以外をチョイスしたのだ。鶏肉はボリュームがあっても軽くて食べやすいのが良い。

どっちかというとパンに合いそうな味付けにしてしまったが・・・まあ、米が合わないわけでもないし、米はモーレンの水で上手く炊けたので、これまた何もつけなくても美味かった。

月が細いこともあり、見上げれば星空が綺麗で、実に良い。のだが、少々寒い。5月には珍しい寒気が入った日で、気温はぐんぐん下がっていた。この日はさすがに疲れもあったし、早めに寝袋に入ることにした。

かなり冷え込んだが、秋に買ってあったシュラフカバーを初動員した効果があり、俺の薄いダウンシュラフ(250g)でもそこそこ眠れた。

だが、明るくなってテントから這い出ると、

そこらじゅうが凍っていた。五月と言えば初夏だと思ったのに。


東北恐るべし、というよりはこの日は関東も寒かったはずではあるのだが・・・。それにしてもだ。

蕗の薹も生えてるし。


開いてないのが見当たらないので食わなかったが、1個2個くらい味見すれば良かったかな。蕗の薹の天婦羅は大好物なのだけど。

ついでに、カタクリもたくさん咲いていた。


そんなメルヘンな景色の中、早朝から米を炊き、

カナダ産ポークのトマト炊き込みご飯

まあ、余ってしまった食材をぶち込んだだけなのだが。ちょっと肉を買いすぎたと思う。今度から、バーベキューよろしくはしゃいで肉を買いまくることは避けようと思う。

朝食の後は、まずはキャンプ場のすぐ近くのダート、小塩・塩ノ岐林道に行ってみたが・・・



また雪が。しかも、入り口時点でこんなに。前日と違い気温がぐんぐん上がっているからか、雪解け水もより多く、それで除雪済み部分の泥もかなりヌタヌタになっていた。ちょうど山菜採りのじい様の軽トラが道を塞いでいたので、この先はどうか?と尋ねてみたが、およそ「やめとけ」というリアクションだったので、ここはおとなしく引き返すことにした。

赤岩温泉前の伊南川

引き返して、赤岩荘の温泉に入る。コロナのため県民以外は露天のみとのことだったが、露天にもカランとシャンプーがあったので問題はなかった。というか、源泉側の湯船が死ぬほど熱くて、この晴天の下でしばし入っては上がって涼むのが気持ち良かった。


キャンプ場に撤収に戻る。桜がまだ咲いてる。

テントを片付け、身支度をして出発。行きと違う道を走りたいが、久々のロングツーリング(と、アクシデント)で疲れもあるので早めに高速に乗ることに。R289で白河を目指すことにした。

昼はどうしようと思っていたが、ちょうどよいタイイングでぽつんと現れた「食事処きらく」にて。

ランチセットはラーメン+ヒレカツ丼。

ラーメンのお供がヒレカツ丼てパワー出し過ぎじゃない?と思ったが、わりと上手くバランスしていて普通に食べきれた。朝も米1合食ってるのに。

ラーメンは+100円の手打ち麺にしたが、これがもういかにも手打ちで美味かった。ラーメンとすいとんを足して3で割ったような感じだが、俺は好きだ。喜多方ラーメン系だと思う。細かい分類があるかわからんけども、平打ち麺とくどくないスープというあたり。

そして、ヒレカツ丼は確かに美味かった。ミニではあるのだがそれに加えて、見た目よりも米が控えめ(キャベツは結構しっかり敷いてある)なので、意外に腹に堪えない。

ツーリングの締めにガッツリ食いたいなら、アリな店だという結論。

その後、連休とあって東北道はさすがにちょいちょい渋滞したが、さして何とか18時頃には帰宅。朝昼とがっつり食っているので腹は減っておらず、自宅冷蔵庫にあった安い豆腐に、キャンプに持っていって余った醤油とネギをかけて摘みにして、ビールを煽る。



帰宅後の、平和を噛みしめる一杯が至福

痛む手のひらの傷や火傷を眺めつつ、でもちゃんと庭にGSが無事にいるという事実に、しみじみと「あー・・・やはり林道ツーリングは安全・無事が何より大事だな」と思いながら、一気に飲むビールの美味いこと。

結局、2年前の春のGS初ツーリング、去年の春のレッカー事件に続き、またもや春に人の優しさのありがたみを噛みしめるツーリングになってしまった。

いやあ、「人」という字は助け合ってるという話はいかにもその通りだな。と帰り道でP君に話したら、「毎回、一方的に助けて貰ってるだけですよ」ともっともな指摘を受けてしまったが。

でも今回(前回もだけど)、ほんとに絶望的な気分を味わったので、反省を活かして今後はより安全に、変なチャレンジをせずに林道を楽しんで、それこそ、誰かが嵌って困っていたら助けてあげられるくらいのナイスミドルなGSライダーになりたいものだ。

最後にもう一度、会津のオフローダーの皆さん、ありがとうございました。ろくなお礼もできkませんでしたが、せめて今後、会津産の野菜を積極的に食べたり、あちこちで「会津の人は優しい」と触れて回ります!

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